2026年5月17日
インプラントは“入れたら終わり”ではありません
インプラントは天然歯に近い見た目と噛み心地を再現できる優れた治療ですが、実は“歯周病のような病気”になることがあります。
それが 「インプラント周囲炎」 です。
近年、インプラント治療を受ける方が増える一方で、残念ながらインプラント周囲炎によってインプラントが抜けてしまうケースも増えております。
患者さんにとっては一生持つと思っていることも多いですし、何より自由診療で高額な金額がかかっていますからインプラント周囲炎は非常に問題です。
ここ泉区でも多くのインプラント治療を受けていらっしゃる患者さんがいます。
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インプラント周囲炎とは?
インプラントの周囲に細菌感染が起こり、歯ぐきや骨が破壊されていく病気です。
天然歯でいう「歯周病」に近い状態ですが、インプラントの方が天然歯よりも歯茎の付着が弱くばい菌侵入しやすいため進行が早いこともあります。
初期症状
この段階では痛みが少ないため、気づかないことも多いです。
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進行するとどうなる?
症状が進行すると、骨が痩せてしまいインプラントがぐらついたり、自然に抜けてしまうこともあります。
せっかく高額な治療をしても、メンテナンス不足や歯周病管理不足によって失ってしまう可能性があるのです。
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なぜインプラント周囲炎になるの?
原因はひとつではありません。
① プラーク・歯石の蓄積
最も多い原因です。
磨き残しによって細菌が増殖し、炎症が起こります。
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② 歯周病の既往
もともと歯周病がある方は、インプラント周囲炎のリスクも高くなります。
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③ メンテナンス不足
インプラントは「定期管理」が非常に重要です。
を定期的に確認する必要があります。
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④ 喫煙
喫煙は血流を悪化させ、感染リスクを高めます。
インプラント周囲炎の大きなリスク因子のひとつです。
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インプラント周囲炎の治療法
症状の進行度によって治療内容は変わります。
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軽度の場合:クリーニング・消毒
初期段階であれば、
で改善することがあります。
早期発見が非常に重要です。
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中等度以上:外科的治療が必要になることも
骨吸収が進んでいる場合は、
などを行うことがあります。
症例によっては、インプラントを撤去しなければならないケースもあります。
実際の外科治療でインプラント周囲炎を治療したケースをお見せします。

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他院にて8年ほど前にインプラント治療されたとのこと、
自覚症状なし、歯肉から出血あり、動揺なし
大きく骨が痩せてしまっています
患者さんはインプラント周囲炎治療(骨再生)を希望されました





当院で大切にしていること
当院では、インプラントは入れることよりも、「長持ちさせること」が重要だと考えております。
あくまでインプラントは治療の選択肢の一つです。治療はやれば終わりではなくそこから維持していき治療の結果達成できた目標を『当たり前』の状態にし続けることが目標です。
そのためには、インプラントを入れる技術だけではなく、「長持ちさせる技術」と「不具合が起きてしまった場合にリカバリーできる技術」も大切です。
歯周病認定医として歯周病に向き合ってきた私だからこそできる治療でみなさまのお役に立てられればと思っております。
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インプラントを長持ちさせるために
インプラント周囲炎は、早期発見・早期治療で進行を抑えられる可能性があります。
以下に当てはまる方は、一度チェックをおすすめします。
気になる症状があれば、お早めにご相談ください。
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まとめ
インプラント周囲炎は、インプラントを失う原因となる重要な病気です。
インプラントを長く快適に使うためにも、定期的なチェックを大切にしていきましょう。