
審美歯科・セラミック治療
審美歯科・セラミック治療
歯科医療の目的は口腔疾患の予防と治療により、口腔機能を健康的に保持していくことにあります。しかしながら、治療によって機能を回復できたとしても、審美的に満足感が得られなければ、心身ともに健康を取り戻したという実感は得られにくいといえます。
また、歯の外観や口元にコンプレックスを抱えている方は多く、歯をきれいに美しくし、歯肉や他の歯とのバランスを整えることは、口元の美しさを高めるだけでなく、自信や活力、明るさを取り戻すなど精神面でも良好な効果をもたらします。
しかし。ただ単に見た目だけのために大きく歯を削ったり、神経をとってしまうと歯の寿命を短くしてしまうことにつながります。
医療として機能面と美容面その両方を改善・向上させていくことが『審美歯科治療』です。
海外では当たり前のように行われてきましたが、近年日本でもその意識が高まり、男女問わず需要が高まっています。
審美歯科治療では、歯を白くするホワイトニング、歯を薄く削って白い素材を張り付けるラミネートべニア、歯に白いかぶせものをするオールセラミッククラウンなどの独特の治療のほか、歯のすき間を無くしたり歯並びを良くしたりする矯正、歯ぐきの色や形を修正する治療なども行っています。病気を治療する医療は保険適応でカバーすることもできますが、見た目を改善する美容の治療は基本的に保険適用の対象外です。
費用は保険よりかかりますが、その分治療時間をしっかり確保させてもらえるので時間をかけて丁寧に治療できますし、材料や技工士さんの製作費等に制限せず行えることで見た目も、精度も最高レベルの治療を行えます。
それにより美しく、そのもの自体が長持ちするだけでなく、被せ物や詰め物の隙間からむし歯になったりすることでやり返したり歯を失ってしまうリスクを最小限にすることもできるのが特徴です。
保険治療→現状の症状をとる、コストは安い、来院回数が増える可能性あり
自費治療→現状の症状をとる、見た目も綺麗にする、病気の再発を防ぐ、コストがかかる、一回の時間をしっかりとり来院回数を少なくできる
それぞれのメリット、デメリットがありますのでしっかりご相談させていただきます。
何より大事なことは必要以上に治療介入しすぎないことだと考えております。
現在歯科界でもMI(Minimal Intervention)と言って最小限の侵襲で治療を行う概念が提唱されております。
白くするために必要であれば歯の切削も行いますが、ホワイトニングなど極力歯にダメージを与えないで目的が達成できる手段を考え、メリット・デメリットをご説明し、ご提案します。
見た目には関係ないかもしれませんが、歯科の治療のほとんどが水分の多いお口の環境下で歯に何かをくっつける作業です。しかし水分がある環境では接着力は最大限発揮できません。接着していない部分があると強度も下がり、細菌などが入るリスクも出てきます。このラバーダムはその水分をコントロールし、接着力を最大限発揮できる環境にすることができます。患者様には分かりにくいことですが妥協せず接着にこだわります。
当院ではマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)、高倍率の歯科用ルーペを用いて治療を行います。必要な箇所だけを明視野で確認できますので最小限の侵襲で最大限の治療効果をご提供できます。
銀座の副院長時代から一緒にタッグを組んでいるセラミストの技工士さんにて時間をかけて丁寧に制作してもらいます。色調も写真データでしっかりやりとりしますが必要に応じて立ち会いしてもらい色調や形態を実際に相談することもできます。
制作物の適合もいつもピッタリです。
セラミック治療とは一般的に差し歯などの被せ物や詰め物をセラミック素材(陶器のような素材)で治療することをいいます。セラミックは金属に比べて、アレルギーの心配や、歯や歯ぐきが黒ずむ心配もなく、白さ・透明感といった見た目の美しさや色を選択できることはもちろん、歯に近い強度や汚れが付きにくくむし歯になりづらいといった機能面も兼ね備えた素材です。セラミック治療では写真でのやりとりや技工士さんとの入念な相談でより自分の希望に合ったオーダーメイドの歯を作ることが可能になります。
当院では歯科医師と技工士の連携により、理想に近い歯の形や色に近付いたセラミックを作製することが可能です。
歯の形態や歯茎の形とのバランスを考えベストな被せ物を相談しながら作っていけるので、セラミックに限らず多種多様な被せ物から条件に合うものを選択できます。
ホワイトニングとの併用でより理想的な歯を実現できます。
むし歯治療で歯を削った場合、その穴の大きさによって処置が異なってきます。小さな穴を補う場合はコンポジットレジン(詰め物)やインレー(小さな銀歯)となり、むし歯の進行が進み大きく削る場合はクラウン(被せ物)となります。むし歯の進行度によって歯を削る範囲が異なり、詰め物で対応可能なのか、被せ物になってしまうのか決まってくるのです。
詰め物や被せ物には、保険診療と自由診療があります。
目立たなくする物、治療費がお手頃な物、ケアがし易く耐久性が望める物など様々なタイプがあります。金属アレルギーのある方は、メタルフリーでの治療などリスク対策も必要です。より自分の状況や希望に合った物を選べるように、それぞれの利点・欠点、適応する状況、金額など相談しながら分からない部分はなんでも聞いていただければと思います。
ベストな選択のお手伝いをさせていただきます。
メタルインレー
健康保険範囲内の銀歯の詰め物で、強度が強く、広めの範囲を治療する時に適しています。
銀歯なので目立ち、金属アレルギーを起こす可能性と、歯茎の変色も考えられます。
コンポジットレジン
見た目が白く、銀歯などに比べ目立ちにくい。治療期間が短く済むため(基本即日での治療)、費用は比較的安価なのも魅力です。
経年劣化(強度・変色)が懸念されます。
硬質レジン前装冠
健康保険適応治療で、前歯に行える被せ物です。
歯の色に近いため目立ちにくいです。保険適用範囲が限られています。
金属の冠を裏打ちにし、表面に硬質レジンというプラスチックを焼き付けた被せ物です。
変色しやすいデメリットがあります。
CAD CAM冠
ソフトウェアのCADやCAMを使い、プラスチックとセラミックを混ぜた材料で白い被せ物を制作する方法で、保険適用です。
治療ができる歯は場所と使う素材が限られています(ただ金属アレルギーの診断を受けている方は例外があります)。
コンポジットレジンより耐久性に優れ、金属アレルギーの心配が不要で安心ですがプラスチックが入っているため、強度と見た目の長期性はセラミックより劣ります。
フルメタルクラウン
安価で耐久性に優れる銀歯の被せ物です。銀歯なので目立ち、金属アレルギーを起こす可能性が考えられます。
PEEK冠
ソフトウェアのCADやCAMを使い、白い被せ物を制作する方法で、CADCAM冠に比べ強度が高く治療ができる歯が限定されないのが特徴です。見た目がCADCAM冠より暗い色になり審美性が下がるので、奥歯に使う場合が多いです。金属アレルギーの心配が不要で安心です。
ラミネートベニア
歯のエナメル質の範囲内約0.7mm程度削って、薄い付け爪のようなセラミックを歯質に接着させます。
見た目の美しさ、形態の改善を最小限で行うことができます。
外れやすいというイメージを持たれる方がいらっしゃいますが現在はラバーダムや接着機構の進歩で脱離することはほとんど無くなりました。
オールセラミックインレー
オールセラミッククラウン
自然な色合いで自分の歯に近い印象になります。
セラミック製で汚れが付着しにくく、金属不使用なので金属アレルギーの心配がありません。
経年劣化の心配もほとんどありません。総じてむし歯リスクが下がります。
天然歯より硬く、周りの歯を傷める可能性があり、衝撃や強い力で割れたり欠けたりする懸念がありますので噛み合わせの関係性や部位によっては使用を避けた方がよい場合もあるのでしっかり精査しご提案させていただきます。
ダイレクトボンディング
コンポジットレジンより、変色しづらく強度に優れています。治療期間が短いです。すり減りやすく耐久性が懸念されます。
ゴールドインレー・ゴールドクラウン
金合金や白金加金などの貴金属で作られているため、天然歯に近い硬さを再現できる。
馴染みやすく、金属アレルギーが起こりにくいです。総じてむし歯になりにくいです。
金色なので目立ちやすいです。
フルジルコニアクラウン
従来のセラミックの数倍の強度があると言われるジルコニア素材を使用し、セラミックで割れやすい歯ぎしりや噛む力が強い人にも適応できます。ブリッジ、インプラントなどにも使えるため幅広い症例に対応します。
セラミックと比べると透明度が低く歯の色味の種類が限定されやすい為、セラミックよりは審美性が懸念されますが歯に近い色味にすることができます。
ジルコニアセラミック
前歯によく使用され審美的に一番綺麗なものになります。
ジルコニアの上にセラミックの層を重ねて、ジルコニアの強度とセラミックの自然な見た目を合わせ持った被せ物です。強度も高く色もオールセラミックと同じように幅広く合わせられることができます。
手作業でジルコニアとセラミックを重ねていくため、オルセラミックやジルコニアに比べて費用がかかります。
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